ISO/IEC17025の改正の概要について

ISO/IEC17025の改正までの歴史とは

ISO/IEC17025の改正までの歴史とは、どのようになっていると言えるのでしょうか。まず、規格改定に至るまでの経緯では、2009年の定期見直しで快適不要と確認されましたが、発行後10年程が経過し、規格のふるさと要求事項の明確さのなさが現場で指摘されるようになりました。そして、ISO/IEC17025改正までには、2014年に定期見直しをする前に、ILACがSABSという南アフリカ共和国標準化機関と合同での改定が提案されました。それから、2014年の11月には、CASCO/WG44の設置がされ、改訂作業が始まったのだそうです。

規格改定の理由の詳細内容について

ILAC&SABSの改定提案の理由では、用語や引用規格が古いので整合していないということが挙げられます。例えば、用語はVIM3に対応していないことが挙げられるでしょう。規格では、整合規格であるISO9001が2000年版では古いことが挙げられるのです。他には、規格構造が17000シリーズのISO/CASCO規格の共通構造に整合していないことが挙げられます。それに、規格全体が書き下し型のprescriptiveで古いことが理由です。他の国際規格が採用するプロセスアプローチとパフォーマンス型要求事項を採用するべきであることも理由と言えるでしょう。他に、ICTの高度利用に対応できる要求事項とすべきであるという考えがあったからでもあります。計量計測トレーサビリティと測定の不確かさなどの技術的な要求事項に明確でないところがあることも理由と言われています。

規格要求事項のあり方の変更と規格構造採用について

まず、規格要求事項のあり方の変更されたところとしては、詳細事項がいくつか消去されていることが挙げられます。トップマネジメントからラブラトリマネジメントへという項目や品質管理者や技術管理主体を置くこと、品質マニュアルに品質管理者や技術管理者の責任権限を規定する項目が消去されています。更に、品質マニュアルと言う名前の文書を持つことや品質マニュアルに手順書の引用を含めること、職務規定を持つことも消去されています。そして、廃止文書の管理と文書改訂の詳細手順が消去されているでしょう。それから、ISO/IEC17000シリーズ文書の規格構造を統一するISOの方針に基づいて、規格の章立ての大幅な変更が行われました。更に、項建てを変更したことで、要求事項の変更が見られることが特徴です。