IISO/IEC17025のJCSS認証の費用

ISO国際標準化機構が推奨する品質管理基準

ISO/IEC17025、JNLA、JCSS認証の費用がくらいかかるのかをきちんと把握している人達は極めて少数派です。それには理由があります。ISO/IECという新しい品質管理基準が、日本では最近導入されたばかりだからです。ですからその基準自体がどのようなものか理解できていないような人たちがたくさんいます。ISO/IECでも、ISOについてはそれを知らない人はいないでしょう。ISOはスイスのジュネーブに本部がある国際標準化機構の推奨する品質管理です。半世紀前まで、日本では、TQCトータル・クオリティ・コントロール品質管理システムが品質管理の基準でした。ところがTQCトータル・クオリティ・コントロール品質管理システムには決定的な欠点がありましたので、徐々に衰退することになりました。それにとって代わられたのがISO国際標準化機構が推奨する品質管理基準です。

生産工程で使われるあらゆる種類の計測器については

JNLAは、JapanNationalLaboratoryAccreditationsystemの略称です。大変難しい英語ですが、日本語に翻訳すると国立研究所認定制度ということになります。何を認定するのかといえば計測器の確からしさ、品質です。基準の元締めとなっているのがJCSS検定です。近年、日本では、計量法の改定がありました。生産工程で使われる、すべての計測器については、政府の認定するJCSS検定業者から計測器の精度を検定されなければなりません。この基準となっているのがISO国際標準化機構の推奨する管理基準です。その中でトレーサビリティというのがあります。JCSS検定で一番重視されているのがトレーサビリティです。トレーサビリティとは難しい言葉ですが、製品が製造された時点に遡って、製品の品質が確認されなければならないという厳しい考え方です。生産工程で使われる、あらゆる種類の計測器については、国家が保有する標準器にさかのぼって、その精度が確認されなければなりません。

そして見逃せないのが資格認定のランニングコストです

それではここで本題です。ISO17025、JNLA、JCSS認証の費用はどのくらいかかるのでしょうか。これは、一般に、ISO17025認定コンサルティング費と審査費が発生します。これらに加えて、交通費、技能試験参加費などが発生します。そして見逃せないのが、この資格認定のランニングコストです。一旦認定されれば、それで終わりでなくて、翌年度より定期的にランニングコストが発生するということです。JCSS試験料は40万円くらいかかります。JCSS審査料として30万円くらいかかります。ISO17025認定コンサルティング費用と審査費とは別に、技能検定試験の費用がかかります。これは上限で20万円くらいであるといわれています。